最大損失額で考える 先に述べたようにインデックス投資は長期投資が前提です。原則何があっても市場に居続けなければ報われません。 したがって、リスク資産の割合を決定する際に基準としたい事は、最大損失額です。最大損失額を把握しておき、大暴落が起こったとしても耐えきれる水準を保っておく必要があります。 step1 リスクと期待リターンを決める。 個人で計算するのはマニアックすぎて難しいので、公開されている JPモルガンの数字 を参考にしたり、 ファンドの海さんのツール をお借りします。なお、未来のことなのであくまで結果を保証してくれているわけではありません。これらの数字を参考に最後は自分で決める必要があります。 私のポートフォリオの場合は、期待リターン5.41%、リスク19.21%でした。 step2 どのくらいの確率を見込むか決める。 確率分布のうち 正規分布 を前提に確率を見込みます。 (1標準偏差)・・・68.26%の確率でこの範囲に収まる。つまり約3年に1度例外が起こる。(超えて儲かる確率17.065%、超えて損する確率17.065%) (2標準偏差)・・・95.44%の確率でこの範囲に収まる。つまり約25年に1度例外が起こる。(超えて儲かる確率2.28%、超えて損する確率2.28%) (3標準偏差)・・・99.72%の確率でこの範囲に収まる。つまり約100年に1度例外が起こる。(超えて儲かる確率0.14%、超えて損する確率0.14%) 正解はありませんが、一般的に2標準偏差で考えている人が多い印象です。ちなみに3標準偏差まで見込むと相当安全寄りなので株式投資はほとんどできなくなります。 私の場合、お手本通り2標準偏差とします。 step3 式に当てはめて最大損失額を計算する。 リスク資産額を2000万円+無リスク資産1000万円=計3000万円とすると、 リスク資産額×(期待リターン±リスクの2倍) =20,000,000×(5.41±19.21×2) =-6,602,000〜8,766,000 最大損失額6,602,000円 最大利益額8,766,000円 つまり一年後95.44%の確率で23,398,000円から38,766,000円の間に収まると予想できます。(資産全体で) さ...