つみたてNISAフェスティバル2019に参加してきました。




 つみたてNISAフェスティバル2019に参加してきました!
 新規参入企業(IT企業)の低コスト体質と情報活用の話が面白かったです。情報は収集されてしまうが情報活用は世界的な流れなので、日本企業が世界で戦うためにはある意味致し方ないと思いました。








印象に残った点を記載します。


・岡本和久氏 基調講話


 印象的だったのは、全世界株インデックスのメリットを全面的に押し出して、具体的な商品(VTやemaxis slimオールカントリーなど)を推薦していた事です。投資になるべく手間をかけず、理論上効率的に投資の果実を手にする。万人向けの方法として最も適切な方法だと私も思いました。



・長官に聞いてみよ~!


 カンチュンドさんと遠藤長官との対話で印象的だったのが、保険商品の手数料系の話です。投信などは信託報酬等費用が資料上オープンになってますが、保険商品はほぼほぼブラックボックス!これは不公平というかおかしいじゃないかという問いに対して、遠藤長官もそのように認識しており保険業界に働き掛けていきたいとの事でした。具体的には一つの保険商品で保険部分・投資部分を分かれている場合、投資部分だけでもオープンししたらいいじゃないかという方向でした。

 金融庁と財務省の駆け引きの話も印象的でした。財務省は各方面から税制優遇依頼が来る。当然全部は不可能なので精査が入る。金融税制でいうと国民によるつみたてNISAの積極的な利用や税制に対する継続的な意見提示が、税制優遇獲得の後押しになる。こういった改善までの具体的な道筋の話が聞けたのが嬉しかったです。

 (あと、カンチュンドさんの日本語ペラペラネタと遠藤長官の足元ネタがウケててとても親しみやすい雰囲気でしたw)



・つみたて投資クリニック


 ちょっと三枚目な感じで登場しましたが、内容は結構ちゃんとクリニックな感じで、それが逆に面白かったです。

「数万円儲かったから儲かっている内に売りたくなる」など初心者の時にありがちな相談に、「ここが長く続けることができるか否かの分かれ道」と診断カルテを出すといった、とても共感できる質問に実用的な回答(診断?)を返す面白いコーナーでした。

 出口戦略の定率取り崩しの話も印象的でした。一般的に購入時は定額・売却時は定率と言われておりますが、年金額、退職時期、持ち家の有無など総合的な設計が大切であると。私はこれまで、必要になった都度取り崩していけばええやろ位の感じで考えてましたが、こういったシミュレーションを試してみるのも面白そうと思いました。一応2級FPですしw



・パネルディスカッション~金融業界に迫りくるITの波~


 興味深かったのが、山崎さんが考えるIT業界の狙いの話で、金融サービス手数料収入は低くても情報が入ってくるのが狙いだろうという話でした。私もこの視点はすこし感じていたところがあり、Tポイントではオプトアウト申請済みだったり、LINEサービスは必要以上に使っていません。金融サービスにおいてもコスト開示と同様に、情報の管理・活用方針が開示されているところを使うべきかもしれません。

 更には、世界全体としては情報はビジネスとして活用していく方向にあり、嫌だと言って避けていると(また)世界から置いて行かれてしまう、という示唆もありました。どうせ完全にはシャットアウトできないのだから情報管理が上手な企業に預けようという姿勢がちょうどいいのかもしれません。

 また、通信業界、IT業界が金融サービスに本格的に参入してきている事を肌で感じました。個人投資家からすると良いことですが、投資にはリスクが伴い本来家族に勧めるのも怖いものなので、新規参入業者がハードルを安易に下げるのは怖いと思いました。投資をしながら勉強する動機付けをすることが大切だと思います。ある程度でも理解しながら投資をした方が長く続ける事ができ、本人の為になると思います。

各社で印象に残った事は下記の通り。
LINE:証券、銀行も自前で用意しようとしている。楽天経済圏の様になろうとしていると感じました。
KDDI:既存金融機関と住み分け・協業しようとしている。KDDIとしてはスマホ完結のいくつかのワンストップサービスを提供していく(au wallet , au idecoなど)
SB:(ごめんなさい。特に印象に残った事はありませんでした。)




 3時間ありましたがどのパートも内容盛りだくさんでお腹いっぱいでした。とても楽しかった!

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