2-1-2 長期


私は投資期間を最低でも25年、長ければ無期限(相続させる)で考えています。

桁違いの成績


(出典 ジェレミー・シーゲル (著) 株式投資)

とても有名なグラフがあります。1801年に投資した1ドルが2001年(200年間!)にいくらになっているかを表しています。株式が他資産と比べて圧倒的と言える成績である事が分かります。縦軸を確認頂ければわかりますが文字通り桁違いの成績です。株式投資はコレです。コレに賭けているのです。
また注目したい点は、25年期間でみるとどの期間を切り取っても上がってる点です。逆に10年ですとか短い期間(人生においては長いですが)ですとマイナスとなる時期もあります。株式は大きなリターンをもたらしてきましたが、長期間プロジェクトになる覚悟は必要です。


稲妻が輝く瞬間

(出典 チャールズ・エリス (著) 敗者のゲーム)

株式市場からもたらされるリターンを得るには、上昇するその瞬間に市場に居合わせる事ができるか否かにかかっています。面白いデータがあります。1980年から2008年までの約10000日のうち30日(たった0.3%!)を逃してしまうとリターンはなんと半分になってしまいます。そして、問題はこの30日は事前には分からない事です。個人投資家として出来ることは毎日市場に居続け、撤退しない事です。




平均回帰

(出典 チャールズ・エリス (著) 敗者のゲーム)


特に株式において、単年度では変動幅(儲かる可能性と損する可能性)はかなりの散らばりがあります。こちらのデータによると-40%〜+50%程度です。自分の財産を賭けるとなると怖くなる変動幅です。しかし、期間が長くなるにつれて変動幅が小さくなってくる事が分かります。長期的には成績は平均へと回帰するのです。また、25年期間ではマイナスエリアには掛からなくなっている事がわかります。ここが目指すべきところです。



複利効果

(出典 チャールズ・エリス (著) 敗者のゲーム)

ご存じ複利効果ですが、長期投資ととても相性が良いです。
例えば1ドルを5年間複利運用した場合、4%複利だと1.22ドル、10%複利だと1.61ドルです。それほどの差に感じないかもしれません。しかし20年間複利運用した場合、4%複利だと2.19ドル、10%複利だと6.73ドルです。なんと3倍程度の差がつきました。複利効果は期間が長ければ長いほど大きな効果が得られます。
具体的には配当金再投資または無配当ファンドで複利運用し、長期間(無期限でも)運用を行う事が重要です。




長期投資には様々な裏付けがあります。信じて気長に運用しましょう!

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